2018年11月26日月曜日

ついに変速に革命!? SRAM eTap は過去のもの? シマニョーロも完璧にシンクロ? 無線電動変速が本当にブランドの国境を越えてゆく!

ハロー皆様

以前、こんな妄想記事を書きました。
何も足さない。何も引かない。 しかし、"UWESS" Universal Wireless Electronic Shifting System についての妄想
 
そう、あくまでも妄想です。
Campagnolo、シマノ、SRAMといった主要なグループセット(コンポーネント)ブランドが無線電動変速を導入後、
各社の無線コマンドを翻訳・中継する装置を開発すれば、ブランドの垣根を超えてどんな組み合わせでも変速可能なシステムが構築できる!
という構想の妄想。
 
もちろん、現実には様々な障害があり、それどころか需要の存在さえも想像できません。だからこそ妄想なのですが。
 

ところが。


驚くべきことに、やや方向性は異なりますが、この妄想がすでに現実化していたのです!

それは、本当に目立たない情報です。

(画像は同社のサイトから借用しています)
<追記>リンク先が表示されなくなっています

臺灣(台湾)の司馬鐵國際股份有限公司(Huangs Smart Cycling, Inc.)のブランド、CICLOVATION の製品、 XSHIFTER がそれです。
 
この製品に気づいたきっかけは、cyclesports.jp の小さな記事でした。
 
こんな製品です。


大きいほうが「本体」、小さい方が「スイッチ」にあたるものです。

変速機の近くに本体、ハンドル周辺にスイッチを取り付けます。
もちろん、スイッチはブレーキレバーのブラケットに付けても可です。
 
上の図はリヤディレーラーの例ですが、チェーンステーに取り付けて、シフトケーブルはこの本体とリヤディレーラーをつなぎます。
 
ハンドルに取り付けたスイッチを操作すると、本体がシフトケーブルを引っ張ったり緩めたりしてディレーラーを動かし、変速する。
 
この仕掛ならば、グループセット(コンポーネント)のブランドを選ばず、どのディレーラーにも使えます。もちろん、シフター(コントロールレバー)側はなんでも関係ありません。
 
「そんなウマい話があるだろうか?」
やはり、いろいろ疑問をいだきますよね。
 
ここに取扱説明書があります。
Wireless Shifting System Setup Manual

これをさらっと読むと、

たとえば
「リヤの変速は何速まで対応しているのか? まさか11速までということはあるまいな? 13速も見えているというのに?」
→3速~15速まで対応しています。

…ということは、アレだ。将来の「増速」対応だけではなく、たとえば Campagnolo Nuovo Record を無線で使いたい! と言った変態ニーズにも対応できるわけですね…。

「でもブランド(メーカー)によって、スプロケットのポジションが違うからチャリチャリ言うよね? まさか移動幅が均等割になっているってことはないよね?」
→スプロケット1枚毎に、位置を微調整できるようになっています。
 
…ということは、アレだ。シマニョーロだとどうしたって完全な互換性がないから、一部の段数でチャラついてしまう、といった悩みともオサラバですね…。

え?
コントロールレバー側に変速機能があるんだから無駄だし、変なスイッチを取り付けたら使いにくくなる。
そうですよね。でも

こんな良さげなブレーキレバーを使えばどうでしょう。
きっと、Campagnolo の Ergopower よりもさらに使いやすいのではないでしょうか。
 
この CICLOVATION XSHIFTER 。
 
デザインや取り付け方法には、洗練の余地が大いにありそう。
信頼性についての情報もまだ不足しています。
すぐに取り寄せて試す、という段階ではないと思っています。
  
でも、おそらく SRAM eTap よりもかなり低価格で導入できることが推定できます。
 
まず、今の自転車にこれをくっつけて、気に入ったらブレーキレバーも替えてみる。
上で紹介した東京サンエスの商品だったら、税込3,780円らしいですよ。

台湾製だけに、CyclingExpress あたりで販売が始まったりするかも?
Bryton の製品の販売も早かったですよね。
 
人柱募集です。
 
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とまぁ、したり顔?で上記のような記事を書いてみましたが、この XSHIFTER、実は2016年に製品化されていたもの。
Kickstarter で出資者を募ったのが初出だったらしいのです

(外部サイトへリンクします) XSHIFTER: World's First Affordable Wireless Shifting System 

EARLY BIRD で$239だったんですね…。

当時、Japan の GIGAZINE でも紹介されていました。
(外部サイトへリンクします)  3万円前後の費用でどんな自転車も電動シフトに変身できる後付け電動コンポ「XSHIFTER」
 
Kickstarter のサイトがまだ残っていて、ここを見るといろいろ細かいことがわかるようです。
 
そういうわけで、その積りでGoogle先生で検索すると、いくつかの先人のブログを見出すことができます。
やっぱり、すでに人柱は存在していました。
(外部サイトへリンクします)  XShifter インプレ - メカニカル・ディレーラのワイヤレス電動化 
勝手にリンクを張らせていただきました。
 
少しのことにも、先達はあらまほしき事なり。
 
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いや、しかし、「音声UI」も開発されているんですね…。

「ALEXA、大急ぎでインナーローにして!」

とかで変速してくれたら、大助かりかも。
(別に ALEXA でなくていいんだけど、イメージね)
(あと、レースの人はバレバレで使えないでしょうがw)
 
ではまた。
 



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