ヨタ話をば。
シマノのコンポーネントの松竹梅と言えば、DURA-ACE、ULTEGRA、105ですよね。
RECORD と CHORUS の違い。
その位置づけとかグレード感の違いを語った WEB 情報とか業界記事は星の数ほどあります。
ま、どの情報でも
「グレードが違えば、それなりの違いがあります。」
という内容です。
「違い」とは?
という内容です。
「違い」とは?
これも、どの記事も書いてあることはだいたい同じです。
重量、耐久性、性能の違い、です。
- 重量(軽量性)
カタログを見たら書いてありますね。
- 耐久性
高いやつのほうが長持ちするんだそうです。え?いやいや、信じていますよシマノさん。
- 性能(操作感、剛性)
変速が「カチャッ」か「スチャッ」か?といった差だそうです。ふーん。
要は
「値段が違えば、提供価値が違いますよ」
ということです。
いや、本来は
「提供価値を突き詰めていく上で発生する費用が必然的に価格に反映されています」
だと話がキレイなのですが、実際は
「値段が違うのに提供価値が同じだとお客さんが納得してくれないので、それなりの差を付けてあります」
ということだと感じます。
「仕上げ」とか「塗装」、つまり高級感で差をつけるのはいいでしょう。
素材が違うから操作感とか耐久性、重量に影響が出る。これもいいでしょう。
でも、「性能」には意図的に差をつけていますよね。(たぶん)
カメラで言うと Canon みたいな「マーケティング」です。
だって「コスト」と「パフォーマンス」がバランスしていないとマズいんですよね。
しかし、Campagnolo のイタリア魂は、そんな無粋なことは気にしません。
Campagnolo の Gropuset 間の格差。
そこにあるのは経済的合理性ではありません。
美学です。
SUPER RECORD だけが持つ、RECORD や CHORUS にはない価値。
それは、
「SUPER RECORD である」ということです。
それは、「RECORD か、そうでないか」ということです。
「では、シマノはどうなんだ?」とお考えの方。
具体的に理解しようと思ったら、スペアパーツを見てみるとはっきりします。
スペアパーツの型番は
[完成品分類] - [グレード][番号] のようになっています。
EC-SR999 と書かれていたら
EC:ErgoPower の - SR:SuperRecord用999番パーツ
という意味です。
SR : SuperRecord
RE : REcord
CH : CHorus
です。
さて、ではスペアパーツの資料を見てみましょう。
RECORD と CHORUS の違いはどこにあるでしょうか。
違うのは1箇所だけです。
レバー部分が
EC-RE*** なのか、EC-CH*** なのか、が違うだけです。
つまり、レバーに空いている穴とプリントされているロゴが違うだけで、それ以外はまったく同じだということがわかります。
性能に、差などあろうはずもありません。
関心を持たれた方は、SUPER RECORD もご覧くださいませ。
ErgoPower は11速の資料ですが、RDは12速のシリーズを見てみましょうか。
RDの場合、「本体」のスペアパーツはありません。
後ろ側のプーリーゲージに、3機種とも同じもの
RD-CH1203 が使われています。(*絵は違うようにも見えるのですが…)
(年式仕様変更の結果、SUPER RECORD にも CHORUS パーツが…!)
全体に寸法を含めて構造・機構は同じなので、性能に差はないということがわかります。
性能は、同じ。
重量は、微妙に違う。
知っている人が見れば、デザインが違う。
そして、お値段の違いは… (微笑)
なお、リムブレーキの場合は、
SUPER RECORD と RECORD が同じ構造で
CHORUS と POTENZA11 が同じ
だったりするので、
「どれを買うのがお買い得?」
みたいな話をしたい方はご注意くださいませ。
でも、そういう「コスパいいよね?」みたいなことをお考えになる方は、あまり Campagnolo に近づかれないほうが幸せかもしれませんね。
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