自分は、リムブレーキ派です。
いまさら、油圧システムの施工やメンテナンス作業を習得するのは億劫すぎます。
作業場所にアブラをこぼしてしまう事態とか、考えたくもありません。
導入するには今までのシステムのかなりの部分(フレーム、ホイール等々)を入れ替えねばならず、費用対効果も望めません。
で、ありますが。
6穴のディスクブレーキローターが取り付けられます。
Vブレーキで使うためのホイールを探していたら、たまたま「兼用」であったということなのですが。
一方、フレーム側は
RR規格( HAYES用 )の台座ありです。22mm パラレルマウントですね。
フロントサスペンションフォークの ROCKSHOX JUDY RACE には
IS ( インターナショナル・スタンダード ) 規格らしい台座がついています。
まだシマノがディスクブレーキを発売しておらず、
XC 系 MTB にディスクブレーキが普及する前の過渡期仕様ですね。
ちなみに、「ディスクブレーキ台座の規格」と検索検索っ すると、
ディスクブレーキの台座には
- フラットマウント
- ポストマウント
- インターナショナルスタンダード
の3つがあります。このうちインターナショナルスタンダードは古い規格で、今の自転車でみかけることはないでしょう。
とか書かれているものばかりです。
RR規格は文字を持たなかったためか、忘れ去られた文明となっているようです。
「TREK8000 の後輪をディスクブレーキ仕様にするのはもはや非現実的であるようだ」
という状況が再確認できたわけであります。
さて一方。世間様では
GROWTAC さんから発売された EQUAL という機械式ディスクブレーキが、なぜだか大評判です。マスコミでもネットでも一様に大絶賛の嵐。
今まで、あれだけ油圧を持ち上げて機械式を DISっておきながら、この手のひら返しはいったいどういうことでしょう。
「どういったチカラが働いているんだろう?」
戦慄を覚えます。とは言え
「ディスクブレーキは使ってみたいけれど、油圧は面倒だ」
という人々が一定数いて、そこに刺さっているだろうことは想像できます。
いま、トレンドはメカニカル・ディスクブレーキにあり!?
ふと見ると
Amazon.JP でシマノ ALTUS グレードの機械式ディスクブレーキ・キャリパーが片方で売られていて、しかも 2,000円ぐらいと格安。シマノさんが機械式を見限って廉価グレードしか売らなくなった、というのが実相ではあるようですが。
そういたしますと、
「TREK8000 の前輪だけを機械式ディスクブレーキ仕様にするのはアリ!」
ここの寸法を測ります。
という着想がワタクシを襲うのです…。
パナチタンは買えなくなってしまったし、Cinelli StratoFaster はもう弄るところがなくなってしまったし。
その結果、自転車イジクリ欲求が TREK8000 に集中している。
と自己分析しております。
ま、ボケ防止にくだらないことを考えてみるのも良いかも知れません。
「前輪だけを機械式ディスクブレーキ仕様にする」
という着想が暴走する前に、一つ確認。
「インターナショナルスタンダードに似ている、違う仕様の台座」
ではないか? というリスクを潰しておくためです。
51mm。大丈夫そうです。
さて、最初はとりあえず先ほどの
シマノ BR-M375 でも買ってみるかと。
順当に考えました。
もともと
Vブレーキ MTB のディスク化でよく見かける、ワイヤー引き油圧キャリパーに関心があったのですが、リスクが高そうなので先の楽しみにとっておくことにしました。
純機械式のキャリパーを調べていたら
AVID の BB7 が効くぞ、とか
対向ピストンで評判の TRP SPYRE のもとになった SPYKE がいいぞ とか
いろいろ聞きかじり、耳学問を致しました。
そして
これですよ。ZOOM DB-680。漢方です。
TRP SKYRE のそっくりさんで、しかも赤い(笑)
仕上げの安っぽさにもそそられます。
フロントのみ、ローターとセットで 2,023円だったので
買っておきました。
なお
シマノのレジンブレーキパッド B01S(B05S) とコンパチであると思わせる表記をしているショップもありますが、それはウソ。実際はサイズが合わないらしく。
インドネシア人は、シマノのパッドを削って装着。
ロシア人は、キャリパーの方を削って装着。
しているようなのですが、
フィリピン人が
と言っているので、この対応が紳士的かもしれません。
でも Amazon.jp はいったいどういう積りなの ( 18,943円 )
なお、正しいパッドのサイズとともに Original としっかり書かれているショップもあります。
でも、
わざわざチュ国から国内定価( 770円 )より高く買いたくないなぁ。
ご心配には及びません。
互換品なら、TEKTRO に限らずいくらでも。
堂々、純正品(!)もあります。
消耗品のモンダイだけでこんなに楽しませてくれるとは…
さぁ漢方メカニカル・ディスクブレーキ。
いったい、現物はどんなモノが届くでしょうか。
期待を込めて★4つです。
ではまた。