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2023年9月23日土曜日

涙なしには読めない。シマノ家のクランク ULTEGRA FC-6800の物語。

ハロー皆様

それは、2016年のことじゃった。
もう7年前になるんじゃのぅ。

ある日のことじゃった。
おじいさんが、BULL SHIT JOBS から帰ってくると

英国方面から、大きな箱がどんぶらこーどんぶらこー、と流れついておったんじゃ。

箱を開けると、中には玉のようなクランクが入っておった。

PBKとかいう、アングロサクソンの鬼が安売りをしおったんじゃ。
おじいさんは、まんまと騙されてしもうてのぅ。

喜び勇んで取り付けたのがこれじゃ。
自転車は Cinelli Experience じゃった。

最初についていた FSA のクランクは外されてしもうたんじゃ。
哀れなものじゃのぅ。

シマノ ULTEGRA FC-6800 クランクは Cinelli Experience と結ばれ、
幸せに暮らしておった。

ところが、じゃ。

ある日のこと、

また 大きな箱が流れ着いたんじゃ。

大きなつづらには、カーボンフレームが入っておった。

はて。これはもしや…

思った通りじゃ。
FC-6800 クランクは、Cinelli Stratofaster に付け替えられてしもうた。
生木を裂くような仕打ちじゃ。
Experience と仲睦まじく暮らしておったのにのう。
まことに切ないことじゃ。

じゃが、一緒に暮らし始めてみれば、そこは男女の仲じゃ。
連れ添ううちに互いの気持ちは溶け合っていった。
そういうものじゃ。

これからは、そんな平凡だが穏やかな日々が続いていく。
皆がそう思うておった。

そんなある日のことじゃ。

また、箱が届いた。

今度は、Merlin の悪だくみじゃった。

結果

ULTEGRA FC-6800 クランクは取り外され、
Campagnolo CHORUS にその座を奪われてしまったんじゃ。

よもや、自分がFSA のクランクと同じ憂き目を見ようとは。
これが因果応報と申すものでござろうか。

「すまぬ。ワシを許しておくれ…」おじいさんは手を合わせた。

ULTEGRA FC-6800 クランクは気丈にも
「おじいさん、心配しないでください。Experience のもとに帰ります」
「そうしてくれるかのぅ…。すまぬのぅ…。」

ULTEGRA FC-6800 クランクは、傷ついた心を隠して Cinelli Experience を訪ねたんじゃ。

ところが、じゃ。
突然訪ねて驚かせてはいけない。
そっと Cinelli Experience の姿をうかがうと、

なんだか様子がおかしいんじゃ。

ああ。なんということじゃ。


Cinelli Experience は、妹のシマノ105 FC-5800 と暮らしておったんじゃ。

ULTEGRA FC-6800 クランクは、そっと身を引くしかなかった。
このような哀しいことがあってよいものじゃろうか。


それからというもの。
ULTEGRA FC-6800 クランクは、自転車に装着されることもなく 
元箱の中でひっそりと暮らしておったんじゃ。

時おり、おかしな噂が聞こえてくることもござった。
じゃが、ULTEGRA FC-6800 クランクの心には一点の曇りもなかった。
いやしくもシマノ家の血を引く者に、そのようなことがあろうはずもない。
「世迷い言を申すでない。」

一途に信じておったんじゃ。


突然の知らせが届いたのは、つい昨日のことじゃった。



「これは何?」

クランクは、それでも疑うことを知らなかったのじゃ。

「なにかの間違いに決まっています。 
 どうぞ、わたしを箱から出して調べてみてください。」

クランクは、静かに衣を解いてその身を委ねた。

対象製造刻印 NE と、NF。

【接着された箇所が剥がれ、隙間や段差が発生する可能性がございます】


世界が、音を失った。色を失った。

クランクにはもう、何も聞こえなかった。何も見えなかった。


その背後では、日本の製造業の品質神話が、音を立てて崩れていった。


ー 了 ー





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2022年5月23日月曜日

FD-CH016 が届いたので、カンパニョーロ Chorus フロントディレーラーを直す話

ハロー皆様

Cinelli StratoFaster 君に使っている、Campagnolo Chorus のフロントディレーラーのスモールパーツ破損問題。

馬頭星雲化したので


FD-CH016 というスモールパーツを発注していました。

シマノ ULTEGRA FD-6800 が余っているので、一時的に交換して乗る案もあったのですが、交換調整作業一往復を考えるとメンドクサすぎるので、大人しく届くのを待っていました。

ま、その間は Cinelli Experience に乗っていたわけですが。

さて FD-CH016 、届きました。
立派な箱に入っています。
1,100円もするんですから、威厳を見せる必要があるのです。

Made in Italy ですよ、ほらほらwww

取説っぽいのまで同梱されています。

FD-CH016 、この図の一番下の部品ですね。

まずは確認。
左側のセットが破損したもの。

接写写真を撮っておきました。
目的は後ほど。

この穴に取り付けます。
作業しやすいように倒立させています。

裏側のパーツをセットします。

表のパーツをパチンとはめてできあがり。

完成図。
ピントが甘くてすみません。

チェーンを張ります。

動作確認。問題なし。

では、あるのですが。

再発しそうな気がしてなりません。
アウタープレートがカーブしている部分に取り付けられていますから、どうしても末端が浮きがち。
いったん、そこにチェーンが引っかかるとひとたまりもないのでは。

と、思いましたので。
破損したものを捨てずに整形しておいたら、次の発生時に使えそうな気がしますと。
その参考のために接写しておいたのです。
保険です。

ともあれ、
修理が完了しましたので、この件は一件落着です。

ではまた。






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2022年5月5日木曜日

カンパニョーロの魂は細部に宿る。だがこれはw Information at your Fingertips!

ハロー皆様

なんかねー。
Campagnolo Chorus フロントディレーラーあたりから異音がしたんですよ。

トリムができていないような感じで、チャリチャリ、カリカリ。

でも、エルゴパワーの引っ張り加減で調整してみても異音が消えない。
で、確認すると

アウタープレートの内側に変なものが飛び出しています。

寄ってみると
オリオン座の馬頭星雲みたいな感じ。


ははーん。

さっそく、スモールパーツの型番を調べます。


これです。

FD-CH016 っていうお名前です。

この状態が正常。

ウチの Chorus 君のを「パチン」と外してみると

めくれ上がっていますね。

裏側でパチンとはまる構造。

ついていた穴はここ。

やれやれ。買いますか。300円ぐらいかな?
検索検索。

1,100円だと? こんなプラスティック片が?

不当売価なのか? それとも円安のせいなのか?
海外では?

うーん。
それほど変わらないですね。

実は、
ダイソーの グルーガン か おゆプラ でなんとかなりはしないか?

とも考えたのですが、時間のムダのような気がするので買ってしまいましょう。

送料を確認
総額2,000円に膨張。お、おう。

あっ、Amazon では売っていないのか!?
売ってたけど 5,442円。

そんなに払うんだったら
普通、Centaur の新品買ってパーツ取るよね?

プラスティック片( Fingertip )に2,000円払う覚悟を決めました.

Fingertipと言えば

Information at your Fingertips.

ですよね。

1990年にこの人が言ってました。
なつかしい。

で、この FD-CH016 問題が発覚したのが5月1日。
早速発注したけど、連休を挟んで5月6日発送だそうな。

…ゴールデンウィーク、乗れない?

使っていないシマノ ULTEGRA FD-6800 があるので、これに交換してしのぐという手段がありますが、部品が届いて Chorus が直ったらすぐにまた元に戻す?

めんどくさすぎる…www

果たして運命は。

ではまた。





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