2023年2月6日月曜日

ディープ・グラベルバイクの野望と妄想 その行方

ハロー皆様

この物語は、20年以上前に購入した MTB TREK8000 のハンドルバーを、ドロップハンドルに付け替えた時に始まりました。

その時は、ふざけて
ジョン・トマックだぁ! などと申しておりましたが、
もちろん心にもないことでした。

しかし、ウソでもそんなことを口にしていると言霊とは恐ろしいもの。
本来自分が望んでいたはずの自転車の姿を見失ってしまいかねません。

もともとは、ハードテイル MTB の TREK 8000 で走っていて、
「これがドロップハンドルだったら、もっと楽だろうなぁ」
と思ったのが原点です。

まぁ
イメージはこんな感じです。
X-Biking ってヤツですよね。
これはこれでいい感じ。

でも、John Tomac が駆っていたのは、ドロップハンドルであっても紛れもなく MTB。
ならば、ドロップハンドル化した TREK 8000 も、やっぱり MTB でしょうか?

近年発生した自転車の車種に「グラベルバイク」というものがあります。

ロードバイクのタイヤを太くして、悪路も走れるようにしたもの。
なので、もともとは「グラベル・ロードバイク」と言っていたはず。

登場した頃、
 そんなのシクロクロスとどこが違うの
 悪路走るなら MTB の方がいいに決まってんじゃん
などと陰口を叩いているうちに、どうやら世間に定着してきたようです。

公平に考えたら、たとえば往時の「スポルティーフ」、
 そんなのランドナーとどこが違うの
 早く走るならロードレーサーの方がいいに決まってんじゃん
などと言うこともできたはずですから、
好きなようにやったらいいんじゃないでしょうか。

であれば、です。
ドロップハンドル化した TREK 8000 、もう「グラベルバイク」と呼んでしまいましょうか?

と言うと
 さすがに26インチはあかんやろ
 サスペンションが付いたのはグラベルバイクと認めん

そんなことを言われそうですよね。
そこで「グラベルバイク」の亜流と見てはどうでしょう。

「ロードバイク」でも
 エアロ・ロードとか
 エンデュランス・ロードとか
あるわけですから、
 ○○・グラベルバイク
と名乗らせることも許されるはず!

Monster グラベルバイク?
Heavy グラベルバイク?
Strong グラベルバイク?

No.

Deep グラベルバイク!

Yes!

普通のグラベルバイクよりもさらに悪路に強く、もっと森の奥まで入っていけそう。
そんな、MTBのチカラを身に着けた正義のヒーロー、ディープ・グラベルバイク!

ドロップハンドルと合体してディープ・グラベルバイクとなった不動明
じゃなかった TREK 8000。

これから、どう育てていきましょう。
いや、育てなくてもいいんだけど。

TREK 8000 は生まれがレースバイクなので、身なりが少々派手です。
強力なレース用ハードテール・マシーンだ。

しかし、幽玄なる森の深奥を訪う、ディープ・グラベルバイク。

シシ神様?
こんな感じの渋さが欲しくなるときもあるじゃないですか。
ああ。これはカッコいい。
大人。

この記事を執筆している裏側では、TREK 8000 のフロントフォークに取り付けた、中国製のメカニカル・ディスクブレーキ
 ZOOM DB-680
がさっぱり効かない、どうにかしろ、という騒ぎが起きていますwww
(並行して進行中)

仮にこれが落ち着いた、という状態を想定して話を進めます。

目下だいたい、こんな状態。

フロントのVブレーキが取り去られ、ブレーキディスクローターは 180mm になると見られます。(執筆時点で発注済)

その後はおそらく
ハンドルバーが、カーボン製のグラベル・タイプのものに交換される予定。
これも執筆時点で発注済。

これに関しては、
TREK 8000 にはバーエンドコントロール SL-BS77 を使っているものの、購入したハンドルバーの内径などは確認しておらず、
「使えるのかどうか不明」
であることに発注後気づきました。
さらに。バーエンドコントロール(バーコン)の弱点として、自転車を立てかける際に傷つきがち。という点があるのですが、ワイドなグラベルバーになったら問題はさらに深刻化するはず。
この点もまったく考慮せずに発注致しました。大丈夫なのか。

ここまでは、既定路線となっています。
ここから先は、純然たる妄想に突入します。


フロントサスペンションの ROCKSHOX JUDY RACE ちゃん。
ストックでは 80mm にセットされていましたが、100mm トラベルに変更しています。

より悪路に強い「ディープ」グラベルバイクたるキー・デバイスではあるのですが、一面ではこのフォークが、バイク全体を古く見せている事実は否めません。

いまどきの「グラベルバイク」のフォークは、
キャリアダボのいっぱい着いたキャンピング仕様のフォークか、
スルーアクスル仕様のカーボンフォークですよね。

でも、我が TREK 8000 のために、こんなフォークを選ぶこともできます。

サンプル画像に使われているのは、なんと ZOOM DB-680。しかも赤。
効かないんだってば(笑)

サスペンションフォークを自分でメンテナンスする技術がない上に、補修部品の供給も維持されないので、
「修理不可能になる前に、リジッドフォークに換えてしまったらどうか」
と、10年以上前から考えています。

その際の懸念は、
サスペンションフォークをリジッドフォークに変更したら、フォークの全長が短くなってジオメトリ、ライディングポジションが大幅に変わってしまうのではないか?
という点でした。

しかし。たとえばこのフォーク。

26inch 仕様、27.5inch 仕様、29inch 仕様、の3種類があって、それぞれ長さが違います。

JUDY ちゃんの肩下寸法は約 420mm。
サスストローク 100mm の場合 Sag 20mm ( 18 - 25mm ) とすると、
実効長ざっくり 400mm ぐらい。

27.5inch 仕様で 400mm っていうから、それを着ければだいたい等価になるのでは?

うーん。なるほど! いい感じじゃないの。

ただし、ですよ。

XC に使うのはいいけれど、AM とか FR とか DH とかに使ったら、どうなっても知らないからねッ!
って書いてあります。ある意味良心的。
これだと「ディープ」から離れてしまいます。

うーむ。

というのが一件。

もうひとつは

フロントシングルじゃないとダサくね?

という件です。

現状は 3 x 9 = 27速。
これを、でかいスプロケットを付けて 1 x 9 = 9速にしませんか、ということになります。

でも、そんなデカいスプロケは付きませんよね?

RD のシマノ DEORE XT RD-M750 SGS ってたしか最大スプロケ 34T ですよ?

しかーし。

WOLFTOOTH ROADLINK !!!

これがあれば、無理矢理デカいフリーが使える!

ええやんええやん。

だが好事魔多し。


3,300円もするんですか そうですか。

が、捨てる神あれば拾う中華あり。

334円です。10個買えます。
(Wolftooth の写真に US Patent って書いてあった気がするけど)

ならば!

こういうのを使って

フロントの ICON GRAPHITE のチェーンリングを1枚にして

どどーん! とデッカいスプロケを付けたらできあがりですね。
たまやー!

え まってまって!

現状 3 x 9 のスプロケは DEORE XT の 11T - 34T。
それでも、走っていてちょうどいいギア比が見つからなくて
「もっとクロスレシオのフリーに変えようかな?」
などと思うことがしばしば。

これをですよ。

9速のまま 11T - 40T とかのワイドレシオにしたら、ギア間スッカスカですよね。

それが本当に乗りやすいのか?
実はフロントトリプルがベストだということはないのか?

これは十分審理を尽くす必要がありそうです。

さらに。重ねてわたくしは皆さんに問いたい。

フロントシングルは、本当にカッコいいのか?

節操なく大型化したスプロケットが、
だらしなく後方に向かって広がるチェーンのラインが、
美しいと貴方は思うのですか?

損得勘定や一時の流行にではなく、市民諸君の審美眼に、わたくしは問いかけたいのであります。

インペラトール! アウグストゥス!

いったん休廷とする。

ではまた。



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2023年2月3日金曜日

JIT ( Just In Time ) ロジスティクス崩壊する。効かないディスクブレーキの運命やいかに。

ハロー皆様

これも想定内。と申しますかこのゲームの一部なのですが、
取り付けてみたメカニカル・ディスクブレーキ ZOOM DB-680 がまったく効かない、ということが明らかになりました。


もちろん、ディスクブレーキの制動力はブレーキキャリパーだけで決定されるわけではなく、ブレーキパッド、ローターとのマッチング、ワイヤリングの問題など多岐にわたります。

( ZOOM DB-680 )

そもそも、ZOOM DB-680 への換装は、ハンドルバーの交換と同時に実施したかったのですが

その発注タイミングが春節と重なってしまい、発注後一週間以上経過しても注文が受け付けられず、もちろん発送されていません。
 ( Aliexpress、発注済 受注未処理 未発送 )

待ちきれず DB-680 をインストールしてしまった。

しかし、まっっっっっっったく効かない。

というところからこの物語が始まっています。

制動力を改善するための試行錯誤を伴う対応策は,以下の手順で進めていく計画です。

1.ディスクローターを「ナロウ」から「ワイド」に変更。
2.ディスクローターを 160mm から 180mm に大径化。
 このために以下のものを発注しました。

ディスクローター ( Amazon Seller、発送済 在中国 )

IS/PM マウントアダプタ F180  ( Aliexpress、発送済 在中国 )

3.ブレーキパッドを摩擦力の強いものに交換。
 DB-680 に適合しそうなものから下記を発注

セミメタルブレーキパッド  ( Aliexpress、発送済 在中国 )

4.ブレーキキャリパーをシマノ製品に交換

3.まで試して解決しなかったらブレーキキャリパーを換えてみようという本末転倒対策。
シマノ ALTUS BR-M375  ( Amazon.JP、 受領済 )

2,211 円という販売価格は使いうちに値上げされると予測して手を打ったところ、アッというまに届いて順番逆転です。

なお、

Amazon.JP ではブレーキパッド B05S が 1,026円で売られていますから、キャリパー BR-M375 の売価の 1/2 近くをブレーキパッドが占めている計算になります。

ところで、フロントフォークから Vブレーキを取り外して、台座も撤去しました。

シマノ DEORE XT BR-M750 台座込みで 256g

台座を取り外した跡の穴をふさぐ
こんなネジが破格(通常売価比)だったので買っておきました。

台座のネジには M8 と M10 があるので、買う前にどちらか測りましょうね。

これが通常は 1,100円なんですって! 高付加価値な KCNC

取り付けてみました。
本当は、Vブレーキに戻す可能性を考慮して、ディスクブレーキが適切に効く状態になったことを確認してから取り付けるつもりだったのですが、逆転であります。

逆転。

ローターとパッドを交換しても改善しなかった場合の「掟破りの切り札」となるブレーキキャリパー、シマノ BR-M750 も先に届いてしまいました。

魔が差して先に取り付けてしまうと検証にならないので、抑止のため
台紙に固定しているタイラップを切らずにに鑑賞。

色気では完全に ZOOM DB-680 の圧勝です。

質感、仕上がりは甲乙つけがたい中華品質。

リターンスプリングは結構強いので、「引き」の軽さについては DB-680 とあまり変わらないかも知れません。ワイヤリングがどの程度影響するのかどうか。

裏側を見たら、だいたい調整方法も理解できました。

なお
申すまでもなく PRODUCT OF CHINA です。
シマノ製品だからと言って日本製なわけではありません。
その点をもって深圳市で作られているらしき ZOOM よりも優れている、といった論説の根拠にはなり得ないでしょう。

とりあえず、ハンドルバーは当分届かなくても構わないので、ディスクローターとマウントアダプタが早めに届いて試せると嬉しく思います。

つづく、です。

ではまた。



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