2016年10月27日木曜日

月日は百代の過客にして、行かふサドルも又旅人也。

ハロー皆様
 
こういうタイトルで書き始めてしまったら、最後は一句ひねって
締めなければならないのでしょうか。いえいえそんなことは決して。
 
さて、自転車のパーツでとっかえひっかえと言えばサドルです。


最初に付いていたのはこれ


 
Selle SanMarco の Rolls に換えて一気に重量化

反動でこれを買ってみたり
 

 

ふざけてこれを買ってみたりもしましたが


やっぱりセクシィな Rolls ちゃんに落ち着いています。
お尻にもだいたいFITしているようですよ。
 
 
マウンテンバイクに着けていた the のサドルはお尻がイタイので 

チネリ君のお下がりをつけたり



 ニセスパイダーを着けてみたりもしましたが

とりあえず昔トレイル用に買った SDG を着けておいてあります。



さて、英国のEU離脱に伴うポンド激下げのとき、何か買ってみたくて
Cinelli の VOLARE SLX を買いましたが、


 何の必然性もないので未装着。Rolls でオッケー。
 

「秋になったら、バーテープと一緒に換えよう!」

と思っておりましたが、その時期も過ぎようとしております。
 
当分、観賞用であります。

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 無駄遣いにぞおどろかれぬる。

…これは俳句ではなく短歌であります。

 
ではまた。

2016年10月26日水曜日

動画と言うて夜も寝られず

ハロー皆様
 
賢明な読者諸兄はもうお気づきのことと存じますが、
このブログの筆者は無駄に多数、それも長時間の自転車車載動画を
Youtubeに掲載しています。
 
それはもう、USTREAM 初期の「ダダ漏れ」と変わりありません。
 
ダラダラと撮り流した動画が延々と続いているのであります。
その動画どもはこちら
 
それにはっ。 深いわけがありましてっ。
実は、自転車にハマる前はカメラ~写真撮影にハマっておりまして、
それなりのお金と時間を投入して参りました。
 

  
まだまだキリがないのでコレぐらいにしておきますが、それはもうメッタヤタラと。
 
しかし、(異論はあるかと思いますが)ロードバイクとカメラ趣味は、非常に相性が悪い。
 
 コレはマウンテンバイク時代ですが、なにせカメラは重い。しかも衝撃に弱い。
 
一眼レフにレンズ3本(標準、望遠、広角)を担いでヒルクライムとか考えたくありません。
さらに。カメラマン的には、カメラを一台だけしか持っていかないというのは本来ならばありえませんから!
シャッターチャンスを逃しちゃう!(笑)
 
今なら軽くて性能がいいカメラもあるじゃないか、って?

ノン、ノン!

もしや、「画素数」ってやつに騙されていませんか?
写真はレンズです。そして、優れたレンズは今のところ必ず重いのです。
これ以上は、語りたがりのカメラおぢ(僕もそうでした)が沢山いらっしゃるので、
そちらに訊いてあげてください。喜ばれますよ。
 

そしてもうひとつ問題が。

自転車に乗っているとき。
カメラ趣味的にベストなシャッターチャンスは、走っていて一番楽しい瞬間に
訪れるのです。
そうですよね。それこそが真理です。
 
では、シャッターチャンスだからといって、一番楽しい瞬間に自転車を停めて写真を
撮りますか?
 

ま・さ・か !

あり得ないですよね。
僕も、景色のいいところで停まってスマートフォンで写真を撮ることもあります。 
峠など、マイルストーンとなるべきところでも同様です。
でも、本当の最高の瞬間を写真のために中断できるでしょうか…。
 
葛藤。
 
そしてその答えが

「止まらないでずーーっと撮ってればいいじゃん!」

アクションカムに、一応の答えを見出しました。
 
買いました。
SONY の HDR-AS100V です。当時から型落ちモデル。
GO PROとかよりも前面投影面積が少ないよね、と選択。
この重量を着けたままで走るわけですが、一眼やコンデジよりもずっと軽い。
 
最初に買った安物マウント。
ステムに固定しましたがまったく使い物にならず。

張り切って買ったヘルメットマウント。

ほとんど使わず。
マウンテンバイクで時々使うぐらい。

決定版はコレ。

REC MOUNTのコラムスペーサー置換モデル。
 
これは素晴らしい製品。推奨。
バッチリな感じ。

こんなこともできる。
(やらへんけど)
 
HDR-AS100V本体 の方は、マウントへの固定に問題あり。
同梱のアダプタをかませてから三脚ネジに固定する構造なのですが、
このアダプタがすぐに緩むのです。
ロックタイトで固定していたら、こんどはアダプタが破損しかけて固定が
ユルユルになってしまいました。
それ以来、輪ゴムの安定的な活躍が続いております。
 
現行モデルでは改善されている模様。
 
・ ・ ・
 

このカメラには、スチル写真を取る機能もあります。
結構な広角なので、買ってしばらくは自転車から取り外して広角写真を撮ったりも
していました。
五月山 秀望台

野間の大ケヤキ

枝垂れ桜


しかし、最近では面倒になり…。と。
 
 
ではまた。
 

2016年10月25日火曜日

ウネウネで、グニャグニャなんです。 でもそこが好き。

ハロー皆様
 
いきなり怪しいタイトルで訴求力を強める試みです(うそ)。
ごめんなさい。
 
さて、前回ホノメカシ手法で御覧頂いたこの画像

チネリのハンドルバーでございますね。
 

しかもネオモルフェ。
3万5000円!? 高い。高すぎ。
いや、これは実は旧価格で、マイナーチェンジ後の現行モデルだと
 
 
しかし、今だから言いますが、Experience君は
こんなもんだったんですよ? (税別送料別)
 
いくらなんでもアンバランス! しかも乗り手のレベルと来たら…

日本中のモッタイナイオバケが集結するでしょう!

でも、僕は悪くないのです。
 

 悪いのは、CYCLE SPORTS 2015 2月号のこの記事なんですから!

「このハンドルを作った人に、ぜひ会って感謝を伝えたい」


マジですか…。 そんな信仰を呼ぶような偉大なハンドルバーがこの世にあるんですか…。
 
そして物欲思考は、ご想像の通り
「ふ~ん」
「いつか使う日も来るかな?」
「使ってみたいなぁ」
「欲しい!」
 
という具合で加速し、折しもWiggle殿のセールに取り上げられてしまったため、
この度の仕儀と相成ってござる。
 
このようにして、手もとに送られてきた Cinelli Neo Morphe 君ですが、
なぜだかすぐには取り付けてもらえません。
 
なぜ?

「だって、今のバーテープまだ使えるし、もったいないじゃん」

おおお! このような究極の浪費をしておきながら、「勿体ない」とは一体
どの口が言うのであるか!? 我ながら驚き呆れるばかり(笑)
 
まぁ、口ではそんなことを言っても、それで我慢できるほどの根性はないのです。
バーテープは、本当は
CINELLI チネリ ZEBRA RIBBON ゼブラリボン
を巻きたかったのですが、当時はどこにも在庫がなくて、
SILVAのコブラに影武者を命じました。
 
バーテープを巻く前に、試走してセッティングを確認。
 
そしてできあがりにゃー。
なかなか。一応。
 
いわゆるインプレッション、感想としては

なかなかええやないの!

値段相応かどうかはわかりませんが、幸せな気分になれましたので、とても喜ばしいです。
現時点で10,000kmぐらい使用していますが、他のハンドルに換えたくなる気配はありません。
なぜ気に入っているかを書くと、誰かに説教されそうな予感がするのですが…。
 
僕がドロップハンドルを覚えたのは、あのランドナー全盛期。
ハンドルバーはマース型か、ランドナー型かから選択。
 
今のローディは、ハンドルをもつポジションというと
  • 下ハン
  • ブラケット
  • 手前の水平部

以上、だと思いますが、ランドナーではこれ以外に
  • 上ハンの曲がり角とブラケットの間あたり

というポジションもございました。というか、これが主要なポジションだったと思います。
なので、そのあたりが持ちやすいように、持ち上がった形をしていたのが
ランドナーバー。 日東とか栄輪業のを使ったものです。
 
当時は、ブレーキレバーのブラケット部にゴムのカバーがついているのは高級品で、
普及品のダイヤコンペあたりはアルミ剥き出しで、とても「持つところ」ではなかったの
であります。

この「ランドナー育ち」の僕には、持てるポジションの多いネオモルフェがとっても
使いやすいのであります。
 
 
しかし、問題がないではない。
 
まず、おなじみバーテープ問題
ネオモルフェは、その異様な形状から、世界一バーテープが巻きにくいハンドルバーとして
勇名を馳せております。
 
しかも、単に巻きにくいだけではなく、一生懸命巻いても、数ヶ月すると上の写真のようにズレ
始めるのであります。
 
このズレズレ問題が発生するメカニズムは
  1. 変な形のハンドルなので、バーテープに張力を掛けてハンドル形状に沿わせて巻く。
  2. 張力が掛かっているので、バーテープはパイプの太い部分から細い部分に向かってズレる自然の力が働く。
  3. 細い部分にズレ始めると、テープの張力が緩んで加速度的にズレる

ということなので、結構悩みました。
 
その後、どうやらバーテープを選べばこの問題はかなりの程度抑止できることが判明。
ちょうとSILVAのコブラ氏も哀れにも終売になってしまいました。 
今後コブラ氏がネオモルフェに悩まされることはもうないでしょう。合掌。
 
そして、もうひとつの問題とは
シマノのSTIとの組み合わせだと、なんかカッコ悪い
 
ということです。

「なんか」ですよ。

そこには、何の根拠も裏付けも正当な理由もないのです。

ひどくないですか?


しかし、そもそも正しさから言えば、ネオモルフェを買っている時点で理不尽そのもの。
 
こうして、不穏なマグマは静かに蠢き始めたのであります。
 
 
ではまた。