「もう、欲しいものはありません」
「投資終了」
確か、何ヶ月か前にも密かにそんな宣言をいたしました。
なのに、ホイール購入という暴挙。
自分の発言にまったく責任を持たない政治姿勢はどうなのか。
極めて遺憾であります。
さて。あらためて総括すると。
少なくとも、Cinelli Strato Faster に関しては
- 現実的な機能、性能を改善向上させるためのパーツ交換の余地はもうない。
- 意味のある軽量化をするためにパーツを交換する余地もほとんどない。
ホイール交換でトドメが刺されたのではないかと思います。
合理的な説明がつくようなグレードアップはもうないはずです。
そもそも、自分自身の乗り方や能力を考えるならば、エントリークラスのアルミバイクがちょうどよくて、つまり
Cinelli Experience があれば十分で、Cinelli Strato Faster はその存在自体が余剰・過剰であることを想起すべきなのです。
それゆえ、今後の投資案はすべて
不合理という理由で却下しなければなりません。
例えば、【ニョロこれ】で書いているような妄想は、当然そのまま妄想として消え去っていくのです。
これからは、
何も足さない。そう。このカッコいいコピーを採用していくのです。
何も引かない。
うん。キレイにまとまった。
I exist as I am, that is enough.
(我あり、あるがままにて十分なり)
- Walt Whitman
それなのに、なにこの煩悩…。
いま妄想しているのは、
"UWESS" Universal Wireless Electronic Shifting System
ユニバーサル無線電動変速システム です。
いわゆる「シマニョーロ」は、シフトレバー(エルゴパワー等)と変速機の接続を物理的なワイヤーケーブルで行うことを想定しているため、相互の仕様の差により制約を受ける。
という構図です。
単に、いろいろなメーカーの製品から気に入ったものを組み合わせたいだけなのに…。
昔はそれが自由にできたのに…。
さて現在。電動変速システムが普及期を迎えようとしています。
また、SRAM はこれを無線により制御するシステムを市販しています。
電動であれば、「シフトレバーの引き幅」といった、物理的な制約からは開放されている
はずです。
- 変速レバーをクリックすると「1段変速」という信号が発せられる。
- これを受信した変速機本体は、「1段変速」というコマンドを解釈して、1段分チェーンが移動するように動作する。
という仕組みです。
「1段変速」というコマンドの意味は各社とも共通だが、実際の送信コードが異なるため、互換性がない。ということでしょう。
さらに、電動システムであっても、有線であれば、「コネクタの形状が違う」といった物理的な制約から自由になることは難しいはずです。
そこで、無線です。無線であれば、メーカー間の差異は「各コマンドを意味する送受信コードの差異」に集約されるはず。
そこさえ自動翻訳できれば、
いろいろなメーカーの製品から気に入ったものを組み合わせたい
が実現できるはず!
そこで、こんなアイディアはどうでしょう。
各社の変速コマンドを、翻訳中継するユニットを用意するのです。
仮に
UWESSユニット
と呼びましょうか。
たとえば、
Campagnolo の Ergopower で変速レバーを操作する
カンパの変速コマンドが無線で発信される
↓
UWESSユニットが受信
シマノの変速コマンドに変換して発信
↓
シマノの変速機が受信して変速を実行
これならば。
Campagnolo、シマノ、SRAM 相互のコード変換のいろいろな組み合わせを実装しておけば、
(変速レバー)Campagnolo Ergopower
(RD)シマノ デュラエース
(FD) SRAM RED eTAP
といった組み合わせも、なんらストレスなく動作するはずですよね!
完璧です。
諸先輩方がハンダゴテ技術をもって実践されている「電動シマニョーロ」と違って、外科手術の必要もございません。
想定しておかなければならないのは、これを知ったメーカーが、
機会を見つけてコマンドのコードを変更してくるということです。
シェアが高いメーカーは、自社の地位を守るために実行してくるでしょう。
そこで、UWESSユニットには
ファームウェアをダウンロードして更新することによって、新しいコード体系に対応できるといったスキームが求められるかもしれません。
あるいは「学習リモコン」のような方法で解決できるかもしれません。
いやー。UWESSユニット、KICKSTARTER(クラウドファウンディング)で募集されたら、乗りますよボクは!
「組み合わせの自由」を我々の手に取り戻そう!
誰かよろしく!ん?
まず、Campagnolo が無線システムを開発して市場に投入するのが先か…。
頼みます、関係各方面。
与太話にお付き合い、ありがとうございました。
【追記】
臺灣(台湾)の司馬鐵國際股份有限公司(Huangs Smart Cycling, Inc.)のブランド、CICLOVATION の製品 XSHIFTER
WIRELESS SHIFTING SYSTEM
は、上記の"UWESS"へのマイルストーン。と思惟いたします。
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