2021年5月10日月曜日

BROOKS CAMBIUM サドル来日、随想と座りごこち

ハロー皆様

届きましたー。

BROOKS CAMBIUM ALL-WEATHER サドルです。
先日発注したもの ( グローバル経済のダイナミズム )

オープン・ザ・ハコー!

パカッ。英国風味?の包装紙

ボードに固定されて入っていました。

いろいろ書かれていますが
要はイタリア製です。
Selle Royal グループですからね。
(しかし、BROOKS が Selle Royal 傘下っていうのは、DECCA が PolyGram の軍門に降った時みたいな感慨があります。行き着く先はいずれ China かもしれませんが)

お手紙が入っています。開封は後回し。

超重量級の 449g

もう一度量っても同じwww

BROOKS と言えば、
BROOKS PROFESSIONAL の印象が強いです。
に、もちろん装着していました。当時のライバルは IDEALE90 とかでした。
白熊印のサドルオイルを裏に塗って、ドライヤーで溶かして染み込ませて、って一生懸命手をかけていた思い出。

当時プラスチック製のサドルは出始めたばかりで。
たぶん Cinelli の UNICANITOL あたりが最初だと思うのですが、

なぜかサイクルスポーツ誌などは「シームレスサドル」と呼んでいました。
なぜだろうか…。(藤田サドルの商品名だったという説あり)

その後、
「読者の中に、プラスチック製のサドルをシームレスサドルと呼んでいる人はいないだろうか。それは間違いである」
…と掌を返していたのは相変わらずでした。


写真上が Cinelli VOLARE SLX
下が Selle SanMarco Rolls

どちらも、今の基準では重量級サドルですが


その Selle SanMarco Rolls でも、380g。
449g がどれだけ重いのか、という話です。

ちなみに、送料対策で合わせ買いした


コレも届いています。

この図でいうと OC-RE001 の針金です。

さて、
BROOKS CAMBIUM C15 ALL WEATHER、ちょっと試してみました。

まず、
サドル幅、C17 と結構迷ったけれども C15 でよかったみたい。
これは、Cinelli StratoFaster で使っているサドルの座面の幅を計って決めました。

そして、
Carved っていう穴開きモデルと迷ったけれども、穴なしで問題ないみたい。
こちらは見た目で決めた結果です。

ペダリングすると、座面が右に左に撓む様子を感じます。
「ハンモック構造」ってこうなるわけですね。
今のところは違和感を感じますが、考えたらサドルトップが柔らかいサドルは同じようなことが起きているはずですから、慣れの問題とも思われます。

サドルバッグ用の穴ありです。
往年の BROOKS PROFESSIONAL にはバッグループがなくて、輪行袋を取り付けるためにわざわざVIVA製のループを追加していました。

交換前

交換後

まぁ、いいのではないでしょうか。

ではまた。








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2021年5月8日土曜日

シマノの業績好調と グローバル経済のダイナミズム そして

ハロー皆様

我らがシマノさん。
2021年12月期に過去最高益を見込む中、

四半期は更に上回るペースです。

日経さんも
思わずシマノさん特集を組んでしまいました。
日経の紙面にデュラエースが登場する日が来るとは、昔日の事を知る者にとって感慨も一入であります。

当時は「ジュラルミンだから"ジュラエース"?」って思っていましたYO!

落日の感さえある昨今の日本企業の「星」であります。
風の中のスバルであります。

この業績の背景に、コロナ禍がもたらした「世界的自転車特需」があることも、また一つの事実でありましょう。

そのためか、街の自転車屋さんからは
「シマノのパーツが入荷しなくて、交換修理ができない」
「パーツ不足のために、完成車も入荷せず納期不明」
といった声が漏れ聞こえてきます。

にもかかわらず、海外のお店は
欧州も中国も、普通にキャンペーンでガンガン売り込んできています。
部品の枯渇感、在庫払底感は感じられません。

と、いうことは。

世界的な在庫不足の中で、グローバルな調達競争が発生した結果、日本よりも優先すべき地域に商品が供給されている。

ということですね。
もちろん、その優先度はビジネス上の意思決定によるもの。

アレと同じですね。
新型コロナウィルスのワクチンの入手状況。

我が国の国力の相対的な低下の現れなのでしょう。
やはり、シマノさんのような企業にはぜひとも今の調子で頑張っていただかなくてはならないと思うのであります。

さて、そんなこんなで AliExpress をうろついていたところ、
デュアルコントロールレバーのカバーを見つけました。

シマノ用

SRAM 用

純正品も別に各「国産品」ではないだろうし、Campagnolo の純正品はなかなかのお値段なので、適当に買っておいてもよいかな。
と、Campagnolo 用をさがしたのですが。
「なかった」

うーん。これも、資本主義のリアリズムなのだろうか。
がんばれ、Campagnolo も。

引き続き、Wiggle さんを見てみたら
BROOKS の CAMBIUM サドルが値引きされているのに遭遇。

ちょっと前、欲しかった時期がありました。
このときですね。

これもなにかのご縁なので、カートイン。
BROOKS のサドルを買うのって、ブルプロ(BROOKS PROFESSIONAL)以来です。
「大銅鋲」が出る前ね。
すると

【あと¥99 で送料無料】

で、あるか。
そこで、100円ぐらいの適当なものを探したのですが、たいていの消耗品は自宅でダブついておりまして
仕方がないので
結局、コレにしました。

クランクを取り付けるときにパッチンする針金です。
予備ということになりますが、一生使うことはない気がします。


ではまた。







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2021年5月5日水曜日

ついにロードバイクの取締強化? 最高速度制限は 15km/h !? 警察庁の資料 眼光紙背に徹してみたところ

ハロー皆様

さて、最近話題になった、自転車を取り巻く法整備の話題。


まずは
電動キックボードに関する交通ルールを定めようとしている。
というニュースですね。

ちょっと関心がある人でも
「話題の電動キックボードにも、市民権が与えられるんだねー」
という感じでしょうか。

そして一方、こういうニュースも。

自転車の交通違反、これからはもっとビシビシ取り締まって、違反金も適用する方向で検討。

心ある自転車愛好家の皆さんには
「実際、無法な運転をしている自転車が多すぎて、危険だ。
 取り締まって改善することに賛成。
 自分は道交法などの法規を遵守しているので、何も心配ない」
こういった感想をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

さて、この2つのニュース。
別々に報じられましたが、実際はどちらも 2020年7月から行われた
「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」の
中間報告書(2021年4月15日付)の内容です。

この報告書を読んでみると、毎日新聞の「違反金」の記事は、
同中間報告書(「概要」ではない方)の末尾付近(71ページ)にある、この記述を勝手に膨らませて書かれたものですね。さすが毎日新聞。見事な想像力の雄飛であります。
もとの報告書の趣旨は
「(電動キックボード、自転車を含む)違反を抑止するためには違反金なども検討すべき。抑止力が足りないとどうなるかは、自転車の違反の現状を見ればわかるだろう」
ということで、ことさらに自転車の違反を取り上げて違反金を適用することを論じたものではありませんね。

捏造とまでは言いませんが、お得意のミスリードですよね。
記事の後半「新制度では」以降の詳細な記述は、毎日さんが独自に創作した立法案と思われます。大方「UBER EATSの配達の自転車、危ねぇな!」というので腹いせに書いたのでしょう。

ところで。
ワタクシが気にしているのはこちらです。
「中間報告書概要」からの抜粋です。
これによると、電動モビリティは走行速度別に
  • 6km/h 以下 … 歩道を走行
  • 15km/h 以下 … 自転車道等を走行
  • 15km/h 以上 … 車道を走行
という分類が行われています。

お気づきでしょう。
15km/h 以下 … 自転車道等を走行
ということは、背景に
「自転車は 15km/h 以下で走行する」という認識、了解があるということを意味していると思われます。
 
現行法での、自転車の最高速度制限についてはご存知の通りです。
そう。「普通自動車と同じ」です。
速度標識があるところはそれに従い、ないところでは「60km/h」です。
原動機付自転車の「30km/h」が適用されるわけではありません。

「有識者検討会」は、今後 
新たな交通ルールを定めるだけではなく、それをどのように教育するか、交通ルールを守らなかった者に対してどのように取締りを行うかも含めて、多角的・体系的に検討がなされなければならない。これらを含め、多様な交通主体全ての安全性と快適性とを両立させることができる交通ルール等を整備するために、更に検討を行う

この取組み。
本当に大胆に緻密に徹底して整然と実現することができれば。
並行して、道路インフラの整備も矛盾・遅滞なく進めることができれば。
道路は、今よりずっと安全な場所になるだろうと思います。

ただし。
(ここから先はフィクションです)

交通ルールを体系的に見直していくということですが、その際の認識が
「自転車は 15km/h 以下で走行する」
だとすると、新しいルールは
  • 15km/h 以上の速度で走行する自転車は、車道を走行すること。
ではなく、
  • 自転車の最高速度は、15km/h とする。
ということになりはしないでしょうか?

さぁ。
公道で 15km/h 以上でスポーツ走行されていらっしゃる、ロードバイクの方。
それは、サーキットでお願いします。
あるいは、競技などで道をクローズドにしてお願いします。

鍛え上げた肉体とそのカーボンロードバイクのポテンシャルは、サーキットで解き放ってください。

そんなの面白くない?
もっと自由に走らせろ?

でも一方、公道を走っているクルマは、一応そうやって牙を抜かれて家畜となり、社会に適合しているわけです。

いや そう言われましてもw

え? ボクの意見ですか?
うーん。
15km/h はアレですが、25km/h の速度制限だったら、少しも困らないわ。
(日本貧脚の会 代表)

ではまた。

※「自転車の最高速度制限を 15km/h とする」といったことは、報告資料のどこにも書かれていません。背景にあると思われる「社会通念」の想定から、筆者が論理を飛躍させてみたものです。
 





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2021年5月3日月曜日

「次はオマエダ」? 「サイクルスポーツ」誌はいつまで持ちこたえられるのか?

ハロー皆様

いやー、これはあくまでも一般論なのですが


「雑誌」を取り巻くマーケットの環境は日増しに厳しくなっておりまして、
それはもちろんインターネットの浸透によるものなのですが

先日、とうとう
「日本カメラ」まで休刊してしまいました。

4/15の発表で、最終刊が4/20発売の5月号でしたから、

Amazon を始めとするネット書店では、発売前から完売というありさまで、
「30年間毎号買い続けてきたのに、最終号が買えなかった…」という悲劇の愛読者が多数。

斯界には「三大カメラ誌」
  • アサヒカメラ
  • カメラ毎日
  • 日本カメラ
という存在があり、
その一角「カメラ毎日」はとうに廃刊になっていて、昨年ついに

「アサヒカメラ」が「猫にまた旅」カレンダーもろとも休刊になってしまいました。
「日本カメラ」が最後のトリデだったのです。

しかし、あえなく陥落。

いやいや。
「だって、カメラなんて、スマートフォンの普及でオワコンだったよね。
 その点、自転車はそんなことないから大丈夫」

そうでしょうか?

「バイシクルクラブ」のエイ出版、民事再生手続開始。
事業を承継してくれる会社があって、廃刊は免れたようです。
言わば「2大自転車雑誌」の一角は崩れ始めました。
 
さて、カメラ雑誌の衰退は、雑誌そのものの問題よりも、「カメラ」という趣味の対象であったものが趣味性を失ってゆく、という言わば劇的な環境変化の中で不可避な結果であったと言わざるを得ないと思います。

で。
「2大自転車雑誌」の方は、いかがでしょうか。

自分は、Amazon Unlimited(バイシクルクラブの方は撤退してしまいましたが) で読めるので両誌毎月ダウンロードするものの、ほとんど読みたい内容がなくて10分かからずに終了。
というのがここ2年ぐらいのご対応です。
 
敵は、インターネットだけなのでしょうか…。

ではまた。







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