2023年10月30日月曜日

所詮は、業界紙。サイクルスポーツ誌

ハロー皆様

いや、期待はしていなかったですよ。
やっぱり、ですよ。

すっかり発売日を忘れていた「サイクルスポーツ」 2023/12 号。

キャンプ道具の話はさぁ、「BE-PAL」とかに任せておけばいいんじゃないのかなぁ。

という話ではなく、コレです。

例の、シマノ様のクランク問題。
シマノの公式発表をそのまま載せているだけ。

シマノの広報部門ですか? という感じですよね。

読者として想定している自転車ユーザーのことを考えるのならば、

点検って、何をしてくれるの?
点検を受け付ける店はどんな店で、どのぐらいあるの?
点検後にトラブルが発生する心配はないの?

といった情報を調べて発信するのがメディアの役割ではないかと思うんですけどね。

さらに言うのならば
「なぜ、海外と日本国内で対応が違うのか!?」
「新聞広告等で広く呼びかけなくて良いのか?」
といった追求があってしかるべきだと思うのですが、もちろんそんな姿勢があるはずもなく。

マスメディアがあてにならないので、上記のような情報はユーザー有志諸兄が調べてブログやSNSで発信してくださっているわけです。

ちゃんとしたメディアであれば、
「シマノを直撃取材! なぜ欠陥パーツが作られたのか!?」
といった特集記事が組まれるようなことも期待するところですが、サイクルスポーツ誌にそんなことを求めるのは野暮というものです。

シマノ様の逆鱗に触れることなんて、できるはずがないではありませんか。

おや? この記事は!?
「この大馬鹿野郎! アホ! 金返せ!」という書き出し。
これは! と思いましたが、ぜんぜんクダラナイ記事でした。金返せw

問題の製品、発売時はもちろんサイクルスポーツでは絶賛していました。

FC-9000 のときは
こんないい感じの表紙の 2012/8 号で
剛性を犠牲にせずに4アーム化しつつ軽量化って、技術的に相当レベルの高いことだと思う。
そうね、その通りですね。

FC-6800 は
なぜか Paul Smith が表紙の 2013/7 号で

いつものチョウチン記事を載せていたわけですよ。
でも都合が悪いときは沈黙。

「報道しない自由」ってやつですか?
 
わかるんですよ。
この業界は持ちつ持たれつ。
お互い、うまくやって行きましょう。
読者? ああ、いいんですよ気にしなくて。
雑誌にとって最重要な顧客は広告主様なんですから。

最近、似たようなニュースで世間が賑わいましたよね。
重要なコンテンツを提供してくれる企業には、メディアが忖度を極める。

ジャニーズ事務所とテレビ局? いや、それと同じとは言っていませんよ。
かたや醜悪な性犯罪。死者は出ていない。
かたや少なくとも製造物責任で、今後最悪の場合過失致死ですからね。

さらに付記すると、
痛ましい事故のあったツール・ド・北海道。

あの事故について検証記事ってありましたっけ?
「中止を発表」しか見ていないような?


シマノもツール・ド・北海道も「業界の仲間」なのでしょうけれど、だからこそ失敗を検証し、被害の拡大や再発を防ぐために ときには厳しく事実を明らかにする。

「業界紙」だからこそ、期待したい気もするのですが。

大丈夫なのか、日本。

ではまた。



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2023年9月23日土曜日

涙なしには読めない。シマノ家のクランク ULTEGRA FC-6800の物語。

ハロー皆様

それは、2016年のことじゃった。
もう7年前になるんじゃのぅ。

ある日のことじゃった。
おじいさんが、BULL SHIT JOBS から帰ってくると

英国方面から、大きな箱がどんぶらこーどんぶらこー、と流れついておったんじゃ。

箱を開けると、中には玉のようなクランクが入っておった。

PBKとかいう、アングロサクソンの鬼が安売りをしおったんじゃ。
おじいさんは、まんまと騙されてしもうてのぅ。

喜び勇んで取り付けたのがこれじゃ。
自転車は Cinelli Experience じゃった。

最初についていた FSA のクランクは外されてしもうたんじゃ。
哀れなものじゃのぅ。

シマノ ULTEGRA FC-6800 クランクは Cinelli Experience と結ばれ、
幸せに暮らしておった。

ところが、じゃ。

ある日のこと、

また 大きな箱が流れ着いたんじゃ。

大きなつづらには、カーボンフレームが入っておった。

はて。これはもしや…

思った通りじゃ。
FC-6800 クランクは、Cinelli Stratofaster に付け替えられてしもうた。
生木を裂くような仕打ちじゃ。
Experience と仲睦まじく暮らしておったのにのう。
まことに切ないことじゃ。

じゃが、一緒に暮らし始めてみれば、そこは男女の仲じゃ。
連れ添ううちに互いの気持ちは溶け合っていった。
そういうものじゃ。

これからは、そんな平凡だが穏やかな日々が続いていく。
皆がそう思うておった。

そんなある日のことじゃ。

また、箱が届いた。

今度は、Merlin の悪だくみじゃった。

結果

ULTEGRA FC-6800 クランクは取り外され、
Campagnolo CHORUS にその座を奪われてしまったんじゃ。

よもや、自分がFSA のクランクと同じ憂き目を見ようとは。
これが因果応報と申すものでござろうか。

「すまぬ。ワシを許しておくれ…」おじいさんは手を合わせた。

ULTEGRA FC-6800 クランクは気丈にも
「おじいさん、心配しないでください。Experience のもとに帰ります」
「そうしてくれるかのぅ…。すまぬのぅ…。」

ULTEGRA FC-6800 クランクは、傷ついた心を隠して Cinelli Experience を訪ねたんじゃ。

ところが、じゃ。
突然訪ねて驚かせてはいけない。
そっと Cinelli Experience の姿をうかがうと、

なんだか様子がおかしいんじゃ。

ああ。なんということじゃ。


Cinelli Experience は、妹のシマノ105 FC-5800 と暮らしておったんじゃ。

ULTEGRA FC-6800 クランクは、そっと身を引くしかなかった。
このような哀しいことがあってよいものじゃろうか。


それからというもの。
ULTEGRA FC-6800 クランクは、自転車に装着されることもなく 
元箱の中でひっそりと暮らしておったんじゃ。

時おり、おかしな噂が聞こえてくることもござった。
じゃが、ULTEGRA FC-6800 クランクの心には一点の曇りもなかった。
いやしくもシマノ家の血を引く者に、そのようなことがあろうはずもない。
「世迷い言を申すでない。」

一途に信じておったんじゃ。


突然の知らせが届いたのは、つい昨日のことじゃった。



「これは何?」

クランクは、それでも疑うことを知らなかったのじゃ。

「なにかの間違いに決まっています。 
 どうぞ、わたしを箱から出して調べてみてください。」

クランクは、静かに衣を解いてその身を委ねた。

対象製造刻印 NE と、NF。

【接着された箇所が剥がれ、隙間や段差が発生する可能性がございます】


世界が、音を失った。色を失った。

クランクにはもう、何も聞こえなかった。何も見えなかった。


その背後では、日本の製造業の品質神話が、音を立てて崩れていった。


ー 了 ー





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2023年8月10日木曜日

もし自転車乗りがドラッカーを読んだら、君たちはどう生きるか

ハロー皆様

いや、最近アレなんですよ。



もともと、
「ビジネス書を読むなんて、カッコ悪い。ダサすぎ」
という信念をもっておりまして、努めてブンゲイとかコテンとかレキシとかエスエフとかゲイジュツとかの本を読むようにして生きて参りました。

でもね。
フトしたキッカケで読んでみると、なかなかおもしろいんですなこれが。

ケーススタディはアルアルに満ちているし、図表があると頭の中がスッキリ整理されるし。
読んでいたら別の本に言及されていて
「ぐぬぬ。それも読まねばならぬ!」
というイモヅルも発生。

気がつけば毎週図書館で5~6冊借り出し、一方 Amazon Kindle にも常時7~8冊ぐらいの未読が存在。

こうなると、週末には少なくとも2~3冊は読破しないと消化できない。

一方、屋外は災害級の酷暑。数年前までのような
「熱中症が勝つかオレが勝つか?」
みたいな勝負からも引退を決意しました。

そんなわけで、自転車に乗るのは週に20~40km ぐらい、もっぱら屋内で本の虫としての余生を送っております。

あとここ数日は、カーリングの2023シーズンが始まりまして

これを見始めるとひと試合で簡単に3時間ぐらいは消費されてしまうのであります。

このブログも、Youtube も、instagram もサッパリ更新されないのはそういう事情です。
(みんなも、SNSばっかりやってないで本をよまないとだめだぞ!)

そんなある日。

閉じこもってばかりいるとフレイル / Frailty って奴になりはしないか?
と心配になってきたので、
早目の時間に、グラベルバイクの TREK 8000 君ででかけてみました。

例のベンチ

青い。
そして早くも 34℃

散水中。
涼感。

…と思っていたら、スプリンクラーがこっちに回転してきて大変なことに?

なお 38℃

ではまた。




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