時代の移り変わりるときには、いろいろな変わり方があります。
あるひとつの出来事をきっかけに、劇的に変わることがあります。
いつの間にか変わっていて、振り返れば気が付かないうちに少しずつ変わっていた、
ということもあります。
しかし、後者の場合でも、そこには小さな節目がいくつかあるのではないでしょうか。
たとえば。
サイクルスポーツ誌。
古来、自転車のパーツが主に鉄で作られていたときから、それは銀色でした。
特に上質なものは。
あるものはまばゆく輝き、あるものは「いぶし銀」の美しさを誇っていました。
そんな歴史の最後の変わり目の場面に立ち会ったかも知れません。
もはや真面目に購読する意味を感じられなくなっているため、近年は Amazon Unlimited で高速流し読みするだけになっているのですが、年に一度、Campagnolo のカタログが付録となる号だけは紙の雑誌を購入するならわしでした。
が、2022年02月号はうっかり買い忘れていました。
そこで、Campagnolo の WEB サイトでPDFを入手、閲覧することにしました。
紙の日本版カタログとの違いはメーカー希望小売価格が掲載されていないこと、そして日本版であっても英語表記である、ということです。
Centaur の Silver モデルが掲載されていない、という事実です。
こちらにも掲載はありません。
昨年のカタログに
掲載されていたこれが、最後だったということです。
Campagnolo の Silver モデルが終焉の危機に瀕していることについては
当ブログのこちらの記事でも触れました。
Centaur が Silver モデルの最後の砦でした。
ほどなくして現実となってしまったのです。
その予感に突き動かされて購入した Centaur の Rear Mech.
ともに、在りし日を偲びたいと思います。
Campagnolo 社の決断の背景には、顧客の嗜好の変化の他、コストダウンの圧力や自転車部品の需給逼迫による増産要請など、経営上の判断があったことは容易に推察できます。
だが…。
いや、何も申すまい。
願いだけは、持つことにしましょう。
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