2020年3月4日水曜日

スギノの楕円チェーンリングは貧脚の救世主なのか!? そしてシマニョーロはそれを許すのか?  勢いでサンツアーも登場する妄想

ハロー皆様

実はですね。

発売当時から、スギノの楕円ギア
CY4-SHC が気になっています。

もともと、楕円ギアにちょっとだけ興味がありました。
BLACK FRIDAY とかで ABSOLUTE BLACK あたりの製品がお安くなっていると
「1枚いかがでしょうか?」
と思ったりもしました。

でも、それは「気分転換に変えてみようか?」
程度の動機なのでした。
 
が、このスギノさんは違うのです。

スギノさんと言うと、
「マキシィI型とII型があって、I型はなんとアウターチェンリングが交換できなかったんだぜ!」
とか
「プロダイナミックは本当はダイナミックプロフェッショナルと言うらしいんだけど、TAのトリプルチェンリングを組み合わせて使っていたぜ!」
とか語りだしたくなるのですが、今日はその話ではありません。

もちろん
「歯が長いので、踏力が強くなるとチェーンが歯先に移動して仮想的な歯数が変化する」
などという超理論を信じているわけでもありません。

32T。


この数値が、貧脚王のココロの琴線を揺さぶってやまないのです。
 
2台のCinelli たちの現在のギア構成は、どちらも乙女な
  Front:50 - 34
  Rear:11 - 32
です。これにスギノさんの 32T を投入すると、
  インナー・ロー = 32 x 32
なんと1対1ギアが爆誕します。
まさにマウンテンバイク並みであります。
 
年々弱体化を続け、常に対前年貧脚レベルを更新し、

  「過去の自分は決して超えない!」

というアスリート魂を失うことのない貧脚王。
 
なにか手を打たないと、あの坂やこの坂で、登りきれず足つきをしてしまう日がきっとやってきます。
 

「足つきをしないためには、手段を選ばない」

 
しかし、電動アシストに活路を求める前に、できることはないでしょうか。

最も効果的な手段は
「坂道は避けて通る」
という方法なのですが、この方法には行き先が周囲10km程度の範囲に限定されてしまう、という脆弱性が発見されております。
 
そこで、32T。しかも楕円マジック。
どうでしょう。

あんなアルミの板に1万円も出すのは常識人としてどうかと思いますが、それでもどうでしょう。
 
で、少しだけ真面目にスペックを見て検討することにします。

for SHIMANO crank
Type : inner
Teeth : 34T / 32T (for SHIMANO 50T)
P.C.D. : 110mm (SHIMANO 4 bolts)
Compatibility : SHIMANO
  FC-R9100 / 9000
  FC-R8000 / 6800
  FC-R7000 / 5800
Color : Dark Gray / Red

スギノさんの主張によると、対応するクランクには 
 シマノ ULTEGRA FC-6800
 シマノ 105 FC-5800
が含まれています。
それぞれ、ウチの Cinelli たちに装備されています。
だったら、FC-6800 を使っている Cinelli StratoFaster につけてみようか!?

しかし。
物事にはウラがあるはずです。
スギノさんは、クランクに関して FC-6800 に対応すると言っていますが、「それ以外のパーツはなんでもいい」とは言っていません。
 
普通、FC-6800 を使っている場合は、前後変速機等の「コンポーネント」はシマノ ULTEGLA 6800 シリーズが組み合わされている想定であると思われます。
さもなくば、互換性のあるシマノ製品でしょう。
FD-6800

RD-6800GS
 
その前提で、
※50-32Tの組み合わせは、数値上はフロントディレーラーのキャパシティを超えますが、変速時は34T相当の位置でチェーンが移動するためディレーラー機能および変速性能は低下しません。
というスギノさんの補足説明が書かれていると考えるべきです。
 
しかし、Cinelli StratoFaster はシマニョーロで構成されています。
しかも、Campagnolo 濃度濃いめです。
クランクは FC-6800 ですが、前後ディレーラーは Campagnolo Chorus となります。

Campagnolo CHORUS HO RD18-CH1M

Campagnolo CHORUS  FD15-CH2BS2

そこで、 Campagnolo Chorus のスペックを確認してみましょう。

要するに。
現在の
 Front:50 - 34
 Rear:11 - 32
でスペックの上限に達していて、余裕全くなし。であります。
 
RD をシマノ ULTEGRA RD-6800 から Campagnolo Chorus に交換するときに、チェーンを1リンク詰める必要がありました。

アウター・ローに入れると RD が精一杯背伸びしているようで、「Campagnolo さん、実は無理してますよね?」と感じています。

FD の方も。たぶん、インナー・トップに入れると、チェーンがガイドブレートの下端に接触してしまうでしょう。
(FD-6800 34 x 11T)

そういえば(追憶)
ランドナーを組んだときに、発売間もないサンツアー・サイクロンGT (Suntour Cyclone GT)を使ったことがありました。
これがRD (借り物写真)

このクールなデザインのFDですが、GTモデルは

こんなふうに、ガイドプレートの末端を延長して小さなフロントギアに対応できるようになっていました。
当時は TA の 48 x 36 x 26T というフロントチェーンリングの組み合わせもありましたからね。
 
でも、現代の Campagnolo Chorus はこのような変態オプションには無論対応していません。
 
現在の構成の Cinelli StratoFaster にこのスギノ CY4-SHC の 32T を組み込んだ場合、Campagnolo Chorus との組み合わせで不具合が発生するリスクが高いと判断するべきでしょう。
 
ではどうするのか。
 
仕方ない! Campagnolo Chorus を取り外して、元のシマノ ULTEGRA (RD-6800GS / FD-6800)に戻せばたぶん大丈夫だぜ!

うん。そうだね!

って。…いやいや、冷静に冷静に。
なんかそれ、おかしいから。
 
ここはもう少し落ち着いて、情報収集したり考えたりするべきでしょう。 
 

(なぁに、StratoFasterでだめだったら 105純正で組んである Experience で使えばいいのさ)


そういうフザケた魂胆は忘れてしまいなさい。 
 
ではまた。







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