静かな山道を、ロードバイクでひとり黙々と登っていると、聞こえてきます。
カチ、カチ…
「カチカチいうのは何だろう?」
「この山はカチカチ山だからさ。」
なーんだ、そうか。
…あれ? この山は六甲山じゃなかったっけなぁ…
そう。ここはカチカチ山でもボウボウ山でもありません。
それは自転車永遠のテーマ「異音」なのです。
街をゆく自転車の多くは、異音を奏でながら走っています。
ガッチャンガッチャン
ギーコギーコ
キィィィィイィ
自転車と異音は友達。切っても切れない関係なのです。
しかし、一部の自転車好きは、その異音が気になって気になって仕方がない。
強迫神経症みたいなものです。
気にしないで放っておいても平気な場合もあります。
しかし、それは原因が分かっている場合のこと。
たとえば、シートピラー(シートポスト)が、クランプ部分やシートチューブ内で
擦れて異音が出る場合があります。
シート周りをいじると止まる。
しかし、しばらくするとまた発生するというケース。
これは、シートに座らずダンシングしても発生したり、クランクを踏み込むと発生したり
して、ついBBを疑ってしまうという厄介な異音です。
Cinelli Experience 姉さんがそうでした。
シートピラーをいったん抜いて、着け直すとしばらく静かになる。
何ヶ月かすると、またカチカチ言い出す。
もう放っておこう…。
原因がわかっていて、放置しても問題がないと判断できれば、放置する。
それも潔い対応です。たかが異音。気にしなければいいのです。
ただし、重大なトラブルが原因である可能性もあるので、ちゃんと突き止めておく必要は
ありますよね。
・ ・ ・
さて弟のCinelli StratoFaster 君。
実は、組み上がって最初の試走のときから、右クランクを踏み込むと
カチ…カチ…
と異音が聞こえていました。
- 馴染みが出たら直るんじゃないの
- 姉さんと同じでシートチューブじゃないの
と様子をみながら500km超を走りましたが、異音は消えないばかりか
左クランクを踏んでも聞こえるようになり、さらに
コツン コツン
という別の異音が登場。
こちらは、どうやらシートに座っていると発生し、ダンシングすると聞こえなくなるようです。
すると、「コツン コツン」の方がシートチューブ(とかサドル)だとするならば、
「カチ カチ」の方は何なのさ。
観念して、BBの増し締めをするためにクランクを外しました。
「組み立ての時に、結構強く締めたはずだからなぁ」
まだそう思っていましたが、実際締め込んでみると
「あれれれ? 右側、結構締まるよ??」
ダメダメですね~(笑)
これでカチカチ音が止まるかどうかは、次のライドのお愉しみ。
ついでに、シート周りですが
いったん緩めて、規定トルクいっぱいまで締め直すにとどめました。
直るも八卦、直らぬも八卦。
ではまた。
「狸さん、カチカチ山で出来たお尻の火傷の為に、ドロで作った柔らかいサドルを差し上げましょう。」
返信削除そして、狸はサドル沼に沈むのでした(^皿^)
沼から女神が現れ
削除貴方が落としたホイールは
この鉄下駄?
RACING-3 ?
それともBORA ULTLA ?
…